生(セイ)…

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死にかけた恐怖は忘れられない… 自分にはちゃんと親がいた… 俺を普通の子と同じく育ててくれた母親… 夢や希望をのせて死んでいった父親… そんな二人の為にこの命は簡単に棄てられない…! それは俺だけじゃない 今まで戦って殺した人達もそうゆう希望を持っていただろう… だから、これからは自分の都合で人を殺せない ……でも、アヤは生きていてほしい 守りたい…!! セイ「…くそっ!!どうすればいいんだ!?」 セイはそう言って、歯を強く噛み締めた ……ドーンッ!!!!!! セイ「…!?!? な、なんだ!?」 いきなり爆音が鳴り、地が揺れたのを感じた セイは揺れが軽くなった瞬間に母さんのいる台所に向かった セイ「母さん!!?」 母さんは倒れていた 台所にある戸棚の中身が飛び出して、さらにその戸棚が母さんの頭上に倒れていた セイは直ぐに駆け寄り、棚を退かした 母さんの額から血が流れていた セイ「母さん!!!!母さん!!母さん!!!!」 セイは必死に叫んでも反応は無かった 口元に手を当てて呼吸を確かめた セイ「……良かった…。 微かに息が…。」 母さんは息をしていた それはそれで安心したが、このままだとヤバい事は解っていた セイ「くそっ!!!!何なんだよ!?」 セイは家を出て…驚いた セイ「………な、なんだよ…あれ…!?」 それは、大きな戦艦だった ただの大きさじゃなかった この街を覆うぐらいの大きさだ それを中心に普通の戦艦が数隻 普通の戦艦が普通に見えなかった 暁ぐらいの大きさだが、中心にいる巨大な戦艦と比べたら「人と蟻」だった
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