生(セイ)…

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それからレインを中心に作戦会議が始まった だが、良い案は無かった なんたってあの巨大な戦艦は誰もが初めて見た物だった ローレライ軍の新型戦艦 どんな武装なのか全くわからない 1つ解ってるのは、一時間おきに街の一部を破壊している「高エネルギー砲」だった あれは普通の戦艦で言えば「切り札」的な品物だ それを簡単に撃って見せていた あの巨大戦艦にとっては「切り札」ではなく「当たり前」なのだ そう考えるとそれ以上の武装兵器が備えられているだろう キーミ「……日が沈むまであと何時間もない。」 レイン「…約一時間ぐらいですか…。」 ヤン「……我々が無駄死にしない方法は… ……そう言えば、「あれ」のパイロットはどうしたんです?」 レイン「……解りません。」 ヤン「なっ!? レイン様、我々は「あれ」のパイロット…反逆軍、いや…世界の希望なんですよ!!? …解らないで済む話じゃない。 そしたら我々がここ、日本に来た意味が無くなる!!」 珍しくヤンは怒鳴っていた そんなヤンに怒鳴られているレインは顔色は変わらなかった レイン「……パイロットも「人」です。 「物」ではありません。 人の道は他人が決めるものではありません。 その人が決めるんです。 …皆さんには申し訳ないですが… …これは解って欲しいです。」 ヤン「……っ!! …解った。その者を信じよう。」 キーミ「い、いいの!?ヤン!?」 ヤンはただ黙ったままだった ……ドガーンッ〰!!!! 突然、ここの基地が揺れた 皆は直ぐに身を隠した そして、外の方から声が聞こえてきた 『反逆軍、時間だ!! この街を…破壊する!!!』
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