生(セイ)…

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兵「……上からの命令だ。」 ヤン「……奴だな。 「ライ・グランド」だろ?」 兵「…!!!! ……そうだが… 何故知っている? 俺達、ライ様の特別所属部隊だって…。」 …バンッ!!!! ……バタン… ヤンの発砲から一瞬の間の後、最後に残ったローレライ軍兵はゆっくり横に倒れていった ヤン「……やはり早く動かないといけなくなったな。」 セイ「…… ……意味わかんねー…。 何で殺したんだ!?こいつらは人だ!! 簡単に殺すのか!?」 ヤン「……何故、動物は他の動物を殺してるか解るか? 食べるためだ。 …生きるためだ。 そして、俺達も生きるために殺すんだ。 殺さないと死んでしまうんだよ。 俺達は…。」 セイ「………。」 セイは何も言えなかった ヤンの言ってる事が正しく聞こえた訳じゃない ヤンは最後言い切る一瞬、キーミを見た その目が何処か暖かくて、悲しく感じた レイン「………それでは行きましょう。 …セイ?あなたはここに来たと言う事は「戦う」を選んだんですよね?」 セイ「…………お、おれ…。」 ヤン「…レイン……。 こいつはダメだ。行くぞ。」 ヤンは無理やりレインとキーミを連れて部屋を出ていった セイだけが死体の部屋に残った… ―――――――――――― ――アントア艦―― レイン「ヤン。 セイは?」 ヤン「ダメだ。 あの顔は…あの迷いは死に繋がる。 あいつも…俺らも。」 レイン「……どうするのですか?」 ヤン「レインは出発準備を頼む。 そして、外に置いてきたキーミと一緒にここに残れ。」 レイン「あなたは?」 ヤン「……… 俺は、あの巨大艦に突っ込み中から破壊する。」 ヤンはさらりといつも通りに喋った
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