救い…

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地で起きた爆発は街を…人を吹き飛ばした セイ「………っくしょ!!!! まだ逃げてない人達も… 居たのに…!!!! …っ!!…俺が…俺が避けなかったら……!!」 心の底から悔しさと後悔が溢れて紅い眼から雫が流れた レバーに八つ当たりするように思いっきり握った そして、さっきのビームが「放たれた」方を向き…睨んだ 「それ」は太陽と重なり、日光が眼を痛める それでも反抗してセイはバーサーカーの紅の眼で必死に睨む 逆光で「それ」が影になり見えないが、ゆっくり近づき姿を露にしていった 「それ」は段々とセイの頭の中から引きずりだしてくる …「それ」はセイを死の淵に追いやった「敵」だった セイ「……「プレジデント」…?」 大きく見開いた眼に映ったのは自分を殺したMS… 「プレジデント」 黒カラーの機体で、特徴のある背中… 4つの「筒状」の大型レーザ-砲「Ray」を装備しているあれは…まさしくセイの頭に過った「プレジデント」だった だからセイは呟いだ セイ「……お…お前は… …ライなのか……?」 その問いにプレジデントのパイロットは答えずに、ただインフィニティーに近づいて来る セイは一旦眼を閉じて深呼吸… もう一度大きく見開いだ 「驚きの眼」ではなく、つまり相手を「殺る眼」に切り替えたのだ 簡単に言うと「覚悟」だ セイ「………なんだっていい!! 街を…俺の故郷を破壊するのは俺が許さない!!!!」 ゆっくり向かってくるプレジデントにインフィニティーは構えた刀型のビームサーベルを上から斬り下ろそうとした その時… 「………久しぶりだな…。 …セイ。」 セイ「なっ!!!!!!」 インフィニティーはビームサーベルを降り下ろす寸前で止めた 懐かしい… 「友達」の声… 確かに聞こえた自分の頭の中に残っている声が… 忌まわしい「敵のMS」プレジデントから聞こえた
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