救い…

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「……元気に…してたか?」 セイ『………うそだ…… …本当に…「キル」…か…?』 ――中学基地―― キル『……元気に…してたか?』 セイ『………うそだ…… …本当に…「キル」…か…?』 2人の通信会話をただ唖然とした顔で聞いていた レイン「………ま…さか…。 …キル…?」 小さなモニターにはインフィニティーから映されたプレジデントがいて、それをただずっと見つめていた モニターだと届く距離 けど、届くはずない距離を知りながらレインは画面に手を当てていた 自然に溢れる涙がポタポタと落ちてくる ――――― セイ「………なんで…なんでお前が乗ってるんだよ!!それに!!」 ……ピッ! インフィニティーにプレジデントのコックピットが映し出された キル「………よう。 顔、変ってないな…セイ。 なんでこれに乗ってるかって? 答えは……… …解らない…かな…?笑)」 キルのいつもの悪い癖 相変わらずふざけた返事だった だが、今回は違う苛立ちをセイは感じた… レインの方にも届いている通信 もちろんキルの姿を見て… 彼女は涙で前が見えないぐらいに溢れている それをセイは直感だが正確に気づいていた だからこそ、キルの軽い答えは苛立った セイ「………―――んだぞ…。」 キル「……? セイ?何て言ったんだ、今?」 セイ「………レインは…… ずっと… ずっと…泣いてたんだぞ!!? それなのに…お前は何も感じないのか!?」 レインはその言葉を聞いて涙でぐちゃぐちゃになった顔を上げた キル「………レイン…。」 久しぶりに呼んでもらった自分の名…
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