救い…

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――――― キル『……レイン……。』 レイン「……ック… …ヒック…… ハァ…ハァ… …キ…キル…キル…!!」 堪えられない感情はレインを肉体的に苦しめていた 上手く呼吸出来ない… ―――――― セイは静かに眼を閉じた セイ「……レインはずっと探してたんだ…。 お前を…。」 開かれたた眼はいつものセイの黒い眼に… キル「………………。」 キルはただ、俯き言葉を発する事はなかった セイ「………キル…。」 友は…泣いてる… キル「……………っ……!」 ……えっ? セイは自分の耳を疑った まさか… ……キル…今、お前…? セイ「………キ、キル… ……お前… ……「笑ってる」のか…?」 キル「……………っくくく… ははははっ~!!!笑)」 レインも泣くのを止めた いや、止まった キル「ははははっ~… …は、腹痛て~!!笑) お、お前ら…ぜ、全然成長してねーな!!!!笑)」 なんで? なんで…笑ってるんだ? セイ「………キル…何で笑う。」 キル「…笑うしかないだろ!? お前ら、本当におめでたな奴らだな!?笑)」 レイン『………キル……キル… …キルが…? …ヒック…ハァ…ハァ…ヒック…!!』 通信で聴こえてくるレインの泣き声… 目の前ではそれを笑う友達… セイ「……レイン……?」 セイはレインが心配で声をかけた レイン『……わ゛私は…私は…!? ヒック… (…ガタンッ!!) …………………。』 途中からレインの声が途切れた レインの持ってたマイクが落ちたんだ… だから声が途切れたんだ… それでも… 遥か遠くから… 微かに…レインの泣き声がまた…セイの耳に届いていた
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