想い…

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――ゲーティア基地―― 地下から伸びるレール 宇宙に飛び立つ戦艦用の一本の長い『道』 その『道』のカタパルトデッキに一機の大型MS『ランス・フォース』がスタンバイされている ランス・フォースはゆっくりと変形し、各部が折り畳まれたりして縮小していく… そこにコンテナに乗るインフィニティーが浮上し、ランス・フォースの胸・腹部だった所に接続 インフィニティーはランス・フォースの腕部をしっかりと握り、脚部はランス・フォースの脚部の中に接続 ランス・フォース頭部は変形し、ゆっくりとインフィニティーの胸部に接続された インフィニティーは大きな『鎧』を身に纏った そのまま、カタパルトデッキに移行して行き… 天に走るレールに繋がった インフィニティーのコックピットからは幅に大きなレールが果てしなく天に伸びてる様だ… ランス・フォースを身に纏ったインフィニティーは『大型MS』となるため、戦艦用のレールから射出される セイ「…インフィニティー・ランスフォース、カタパルトデッキ接続完了。 ……インフィニティー・ランス・フォース ブースト点火開始!!」 背中のランス・フォースの二機のブーストが輝きだす 発進のタイミング時期までセイは目を瞑った 目の奥に皆の顔を映し、ゆっくり瞼を開いた 感覚…時間…音が消えた その独特の空間の中… セイは告げた セイ「…みんな、今から行くよ。 …セイ・キリノ ………行きます!!!!」 レバーを前に倒し、カタパルトに乗るインフィニティー・ランス・フォースが射出された 高速でレールを駆け上がり、 ブースト点火で更にスピードを増す セイは歯を食い縛り、重力の重さに耐える セイ「……っ!! …いっけえぇえええ!!!!!!」 高く舞い上がったインフィニティー・ランス・フォースは雲を一気に突き破り、 あっという間に大気圏まで突破していった 重力が無くなり、無重力に乗るインフィニティーから下の青い星をセイは見下ろす 大きな 青い 自分が生きてきた「地球」 綺麗で愛しく見えた星に背を向けて、 セイは月に向かった
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