想い…

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みんなは顔の力が抜けたのか、笑顔がこぼれていた そして、アヤは眼を瞑り 力を抜いた 元の黒い瞳の似合う笑顔で言う アヤ「…みんな、ありがとう!!!!確実に当ててやったよ。 …私は勝った――――――――――― ビーーッ!!!ビーーッ!!!! いきなり鳴り響くアラーム ハルナはその『訳』を調べた その答えを掴んだ時、一気に彼女の顔色は変わった ハルナ「………え…?」 その時の顔は「無」に等しいくらいだったが… ハルナ「…て…!……あ……っ…さ…ると………け………ざい……?…?!」 「無」から真っ青に変わっていったハルナがはっきり言葉を言えずにいた アヤ「ハルナ!!深呼吸して!!」 アヤはすぐにそう告げた 早く情報が知りたいのもあったが、ハルナの顔はとても危なく感じた 今にもショックで倒れそうなくらいに呼吸が見られなかった なんとか落ち着いたハルナは全身に力を入れ、みんなに向けて言った ハルナ「………… ……ア…アサルト!!健在です!!!! アサルト全体から高エネルギー反応を確認しました…! 全体に高出力のシールドを張っているようです…!!」 アヤは正面のモニターに眼を映した 後方のカメラが映し出す映像に誰もが愕然とした アキハ「…む、無傷…。」 ナツキ「…………マジかよ…!くそっ!!!!」 アキハがそう言った後、ナツキは片手で額を押さえて悔しさを露にした ナツキ達以外のみんなもそれらと同じリアクションだった アヤ「…なんで? なんでまだやられてないの?…あんた?なにそれ…。 …最悪…。」 アヤは感覚で暁の状況を察していた さっきの攻撃に込めた理由 暁の状態がもう限界だったこと… 攻撃のチャンスはこれしか無かったのだ アヤ「…………っ!」 自然と出てしまう涙 絶対に自信があった攻撃を無にした悔しさや… ライに向けた憎しみがアヤの中で増幅させた
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