想い…

32/32
前へ
/689ページ
次へ
その時、暁に通信が入った 相手は今まさに憎しみが膨らんでいる…ライだった ライ『…惜しかったな、アヤ。 流石に焦ったよ。まさかそんな状態で「特攻」するなんてな。 冷や汗もんだった。』 ライはいかにも勝ち誇った口調で喋っていた だが、その言葉を聞いてる者は殆どいなかった アヤは全く耳に入ってる気配もなく、ただ呆然と見つめていた そうゆう事も全て理解してるライは続けて言い放つ ライ『…死ぬ覚悟はできたか?』 と… アヤ「…!!」 その言葉でやっとアヤはモニターに映るライを見上げた 数秒後、アヤは憎しみが更に上昇し 比例してライを睨み付けるようになった それを眺めるライは『ふっ』と笑い、続けて言葉をアヤに放つ ライ『アヤ、お前の死の瀬戸際になればそうゆう眼になるのか? お前にはバーサーカーと言う紅い眼を持つ特別の人間なのに… …お前の死ぬ前の眼は誰もが持つ、憎しみの眼なんだな。』 そう言い放った後に再びすかした笑いをした アヤ「…私は今そうゆう眼をしてるのか?」 ライ『…?』 ライは驚いた そう言い返されるとは思いもしなかった 自覚が無かったのか?とライの頭をその言葉が過った アヤ「……そうか、私今そうゆう眼になってるんだ。」 ライ『恨めしいってそう訴えてる眼だ。 睨み付けてるよ、俺をな。 …なんだ?まさかまだ諦めた訳じゃないのか? あり得ないだろ。今の暁は全ての力を出しきった。限界だ。 それでもまだ俺を殺したいか?』 アヤはその問いに時間を掛けて答えた アヤ「………… …正直、最初は邪魔なあんたを倒すんだって思ってた。 だけど、今はなんか…あんたを… 殺したくなった。」 私が未だに睨み付ける理由がそれだった 初めて人を殺したくなった ダメだって解る 非常識だって解る だけど、そう思っちゃうんだ もう止められない この憎しみは止められない アヤは強制的に通信を遮断し、画面からライが消えた 通信のやり取りを見ていたみんなは驚き、アヤに振り返った そしてそのままアヤはみんなに告げた アヤ「…みんな…最後の命令。 …暁から出てって?」
/689ページ

最初のコメントを投稿しよう!

583人が本棚に入れています
本棚に追加