独り…

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アヤ「……アサルトの中にリーダーしかいないんだね。」 アヤの言った通り、暁と同じく…アサルト艦にはライ以外の兵は居なかった アサルト艦の後方には小型の艦が見える アヤ「…ずっとそうやって見守って来たんだね? ごめんなさい。 私の父のせいで…。」 ライ『…なんでアヤのせいなんだ?関係ないだろ? …俺が望んだ事なんだ。 俺とレイの力、意識を共有出来る力。双子のクローン人間の力を作った張本人がリューク。 この先まで…世界を破滅させる為に仕向けたシナリオなんだ。 だから、アヤが謝る事じゃないよ。』 ライは優しく笑いながらアヤに言う ライ『もうリュークが出てくるだろう。 リュークを封じこめる力はもうこれで最後だ。 もうあと少しでリュークが完全に俺になる… …それを倒す力を皆に上げたかった。 けど、もう大丈夫みたいだ。皆は必ず世界をホントの意味で平和にするだろう。』 アヤ「……………リーダー。」 ライ『………じゃあ、会話は終わりだ。 そろそろ意識を完全に乗っ取られ…そして、アヤを殺しにくるだろう。 今回は制御できないからな… 本体のリュークはあそこにいる。』 ライの指の先には大きな白く輝く星を指していた 『月』 アヤ「あそこにいるのね。」 ライ『あぁ、核を見つけた時には半分以上俺である力は無かった。 だから何も出来なかった。自分じゃない自分を止められなかった。 人々を殺していった俺に…最後は綺麗に 葬ってくれ。』 アヤは綺麗に涙を溢し、ライに言った アヤ「…わかった。気づかないでごめん! 私は…必ず!」 ライ『………最後にアヤを巻き込んですまん。 …それじゃ、』 それからライは喋らなくなり、顔を再び上げた瞬間にはさっきまでのリーダーは居なかった ライ『……………』 ただ、動かない人形の目だった アヤ「…私……リーダーと一緒に…――― 途中、ライは殺気のこもった眼で睨み アサルトが暁を捕捉した アヤ「平和な世界を…一緒に… 歩きたかった。」 アヤは席を移動し、暁を動かし始めた アヤ「…必ずリーダーを葬ってあげる! もう少しで私もリーダーと一緒に……――――――――――― ………ドガーン……
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