独り…

6/21
前へ
/689ページ
次へ
キル「……はは…… …は…… …!!!!!!」 抜けた笑いをしていたが、キルはとっさに周囲を見渡す 前、右、左、上……下… …後ろ?! キルはプレジデントの後方の映像をモニターで映そうと取りかかった瞬間 キル「っ!!!!?」 悪寒が走った ビリビリ背中に伝わるトゲが刺さったみたいな痛み そして、同時に眼が震える モニターに映された映像にキルにとって最悪な白と黒いボディーカラーのMSが存在していた そのMSは正しく…インフィニティーであった キル「っくそ!!!!何故だ!?何故まだ生きてる!! …セイ!!」 キルは理解出来ないだろう…そう見えてしまったから インフィニティーはRayの当たる瞬間に姿を消した だけどプレジデントに乗るキルから見たら、まるで当たった様に見えていた 抜ける角度・タイミング・速度 それらが重なりあい、生じた幻と現実 それをセイは「いつも通り」にやって見せた インフィニティーとセイの力で出来る現象…技 幻を見せてしまう 過去にもそれをセイはやっていた インフィニティーと一騎討ちをする場面で そして、一瞬でプレジデントの背後に着いたのだ キルもすぐに感じとって周りを確認した判断も人間離れしている力でもあるが 少し、気づいたタイミングが遅かった インフィニティーのアイライトが強く光り、まるで獲物を捕まえたと言っているようだった 実際にプレジデントと言う獲物を捕まえたのと同じかもしれない その訳は次のインフィニティーの攻撃でそれが証明された …バシューンッ!!!!!! プレジデントは振り向こうと一瞬動きかけた瞬間 片腕は一瞬で宙に舞っていた インフィニティーに斬り落とされた 場違いな表現で綺麗に切断されている 太刀型のビームソードを軽々振るうインフィニティーはその流れを利用し、勢いよく半回転し回し蹴りをこっちに振り向き終えたプレジデントの懐に入れる 勢いよく飛ばされたが、キルはその反動に堪えながらとっさに反撃を試みる もう片方の腕にはビームライフルがある さっきより視界は悪くなっているが…気にしない 反撃は…相手の隙を狙い撃つ バヒューンッ!!!! 視界が悪かったがキルはバーサーカーから見たインフィニティーの隙を見つけ、そこを狙い撃った コースは正確にビームが走る インフィニティーの翼は更に粒子を大量に放ち出していた
/689ページ

最初のコメントを投稿しよう!

583人が本棚に入れています
本棚に追加