独り…

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粒子が空間を覆い、幻覚を作り出す …ヒュンッ!!!!!! インフィニティーにビームが当たる だが、手応えがなかった キル「…!!…なんだよ、あれは…?!」 インフィニティーに確実に当たったが ビームは貫通し、通り過ぎていった ビームライフルの出力が小さい為、キルの眼で確認できた そのインフィニティーは徐々にその姿からバラバラになり、本当の姿になっていく… キル「粒子!?」 キルの言った通り、インフィニティーの姿はずっとこの空間を覆い尽くす粒子になっていく… いや、粒子に戻っていく キル「…ま、まさか!?」 キルは気づいた それに気づくのが遅かった …バシューン!!!!!!!! キル「うわぁっ!!!!!!」 また後ろから現れたインフィニティーに今度は片足を切断された さっきまで目の前にいたインフィニティーはつまり…囮 それに気づくのが遅かった 致命的な差だった 後ろから攻撃されたプレジデントは振り向き、体勢を立て直そうとしたが 数秒だけ間に合わずに次の「四方八方」からの攻撃を受けてしまう ピュンッ!ピュンッ!ピュンッ!ピュンッ!ピュンッ! チャンスを見計らっていた残ったインフィニティーの羽たち ビームを放ち、刺さりつけるようにプレジデントの機体を貫いていく …ドカッ!!ドガーンッ!!!! キル「…ぐわっ!!!!」 もう、プレジデントはコックピットのある胴体と頭部しか無かった それ以外全てを失った 爆発の影響でキルは数秒気を失っていた キル「…………っ!」 キルは気を取り戻し、顔を上げた キル「…!……っくそ!」 気づくのには時間はかからなかった モニターから見える光景 インフィニティーはプレジデントの首を太刀型のビームソードを突き付けていた 敗北を認めざるおえない状況だった キルは拳を作り、画面を殴り付けた キル「何故だ!!何故俺を殺さない!!!!」 キルは敗者を殺さない今のセイの姿に憤怒を見せていた 負けた者には死を それが戦いだ 気を失っている間に殺せた筈だ 何故こいつは殺さない そんな問いにセイは答え始めた セイ「俺には友達を殺せない」 キルは目を見開き、セイの声を聞き入ってしまっていた
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