ZERO

戦争…

「………以上……世界の王からの生中継でした……。」

「………我々世界の平和を乱す反逆軍……。

……いかがでしょう……。」

「……そうですね…。

…少し前にインドでローレライ軍の基地がテロによって破壊されたと言うニュースがありましたよね……。　

……そのテロが、反逆軍と考えていいでしょ…。」

「…………そうですね……　

……我々の世界がやっと世界の王のおかげで平和な世界にしてくれたのに…

…争いを導く反逆軍は許せませんね…。

…私達、人類の敵ですね…。

……あっ！！……すいません……えっと…今、一般市民の声が……このスタジオに届きます……。

それでは、現場の中継です…お願いします！」

「……はい…！今、それぞれの都市から一般市民の声を聞きたいと思います…

……あっ！すいません～！！

この度、世界の王が戦争宣言を発表しましたがあなたはどうお考えですか…！？」

「……反逆軍と戦争をするんだろ！？…何なんだ！？反逆軍とやらは！？

……せっかく平和が訪れたってのに……争いが好きな集団なんですかねぇ…！

私達は世界の王に頑張って反逆軍をこらしめてほしいですよ！！」

「……ですよね……！我々は世界の王に守られている…！

…早く〔戦争〕って言葉を無くしたいですよね…！」　

「……世界の王バンザーイってな！！」

「……はい！ありがとうございました！！

後程、また中継します！一旦スタジオに戻しま～す！！」

「……はい！！また後程一般市民の声を聞きたいと思……」

……ﾋﾟｯ！

セ「……………。」

セイは一人で自分の部屋でテレビを見ていた……

部屋は暗くなっていて…

セイはテレビを見てたって言うよりも、

テレビを聞いていた…って感じでずっと、

うつ向いたまま…ベッドに座っていた…

セ「……………。」

……世界は今…戦争を始めた…