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始まりの場所は道場
そこには道着を着た3人の少年少女が中央に立っている。
1人は少女と向かい合い
1人は少年と向かい合い
1人はその間の中央で本を読みながら話している‥
「ルールはいつも通り出来るだけ‥正々堂々と……な‥」
喋り終わると少年は本を閉じて左手に持ち、壁に寄りかかる。
「前々から思ってんだけど…出来るだけっての止めにしない?」
少女と向かい合う少年は苦笑いして言った。
左足を後ろに引き半身に
左手はひらいて胸の前に
右手は握って腰の前へ伸ばし
構える。
「無理」
少女はそう答えると構えた
右足を後ろに
両手はひらき‥
胸の前へ
「……勘弁して‥」
「準備はいいか?」
「オイ‥」
壁に寄りかかっている少年が静かに片手を上げる。
沈黙の時間が漂い
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