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でも
それは所詮『封印』
対外的な金メッキが強烈になっただけで
根本的な僕は変わってはいない。
誰にも言えないが密かにその自覚はしている。
いわば臆病で傷つく事を恐れた根源の僕からにじみ出た副産物だ。
身を守るために形成した外殻に過ぎない。
騙す
とまで言ってしまうと
何か違う気がするが
すべては演技といっても
過言ではないのかもしれない。
たぶん大人になるとはこういう事なのだろう。
一般的にはどうなのか解らないが僕にはこの方法しか無かったように思える。
ただ
金メッキの形成が人より早かった分
僕の中の純粋な部分は錆びずに残った。
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