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「…というわけで、気にせず会談を続けるようお願いします。」
会談を前日に控え、私は王妃に言われたことを姫に伝えた。
「うん、わかった。」
姫はそれに了承してくれた。
「でも、ヤタはそんなこと言われて嫌じゃない?他の兵に頼めば席を外せると思うけど…。」
「ありがとうございます。最大級の警備がひかれている以上、私は姫の警備を外れることはなりません。それに…言われるのも仕方ないですよ。鳥族がマルラ国を攻撃したのは事実ですから…。」
それを言うと姫は黙り込んでしまった。
「どうされましたか?姫。」
「うん…。」
姫は一息ついてこう言った。
「やっぱり戦争はだめだなって。」
姫の中で何かが決心されたようだった。
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