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私はヤタ。
追放された身ではあるが鳥族だ。
鳥族といえども全てが紅い眼を持つわけではない。
私は少し特殊で、紅い眼、黒い翼を持つ。
鳥族というのは簡単に言うと背中から翼を取り出すことができ、空を飛べる人種である。
しかし10年前、空を飛べない地族の一国、マルラ国との大戦で敗れ、鳥族はほぼいない状態になってしまった。
マルラ国は鳥族を野蛮種とし、共存を望まなかった。
我々鳥族も地族を下等種とし、いつも見下していた。
私は今、マルラ国の燐国であるタツミヤ国の王に拾われ、シナノ姫の守護者の任をいただいた。
タツミヤ国は鳥族を嫌う人が少なく、王も私を快く迎えて下さった。
シナノ姫も優しそうな姫なので私はこの任を精一杯全うできそうである。
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