35人が本棚に入れています
本棚に追加
/63ページ
"謡音の一族"
其は、二人の賢人「自鳴琴」「風琴」によって認められた者達の名称である。
ロングケープに水晶の首飾りとピアス、鮮やかなオッドアイ、顔に彫られた奇妙な刺青が特徴とされる。
儀式を受けた彼等はヒトの摂利から外れ年をとらない他、体も無性となると言う。
また、中には一族の体とヒトの体を入れ換えられる者もいるようだ。
彼等の役目は世界の安定である。
歌うことで物質、大気、次元さえも振るわせ、天候や災害を操るのだ。
謡手によって司る力は異なり、与える影響から二つ名が決まるらしい。また、この力は瞳と水晶の色に影響する。
踊りによって歌の力を増幅させる者も多々存在する。
頬の刺青は様々な種類が有り、個々の契約する楽器を呼び出すために用いる。
楽器の効果についての詳細は、まだ分かっていない。
調査出来ぬ箇所も多く、我々にとって彼等は未だ謎に満ちた一族である…
「謡音の一族…謡手の記録」
著:スピカ
最初のコメントを投稿しよう!