春誇's Birthday

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10月14日 N県 桜井市 某所 「いい? じゃあ計画通り頼んだわよ姫羅」 「OK 任せといて」 「じゃあ俺たちはその間に準備をして… 伊庭先輩? 聞いてます?」 「おー 聞いてる聞いてる」 「……まあいいか じゃあ明後日の春誇の誕生日、絶対成功させような!」 全「おーっ!」 10月16日 N県 桜井市 藤堂家 ………………………何か、息苦しい… 「……んん…!」  朝、あまりの息苦しさに目を覚ますと俺の上に馬乗りになっている姫羅と目が合う 「おー 起きたわね…」  感心したように頷く彼女の手は何故か俺の鼻を摘まんでいる 「姫、姫羅さん? 何やってんら?」  鼻声で疑問を投げ掛けると、姫羅はパッと手を放して 「や~ 起きるかな~?と思って」 「お前は俺を殺す気か?」 「なによ、テンション低いわねぇ?」  朝っぱらからんなテンションあげられるか!  妙な起こされ方するし…  てか今何時だよ? まだ明け方じゃないか  俺のことはまったく無視して、姫羅はメールが届いたケータイをいじっている 「……おい、何でお前は俺の上にいるんだ?」 「気分よ気分… ちょっと待ってね……よしっ」  メールを送信し終わり、澄んだ瞳がまっすぐに俺を見つめる 「さっさと着替えて準備して! 今から紫都留の学校行くわよっ」 「はあっ!?」
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