春誇's Birthday

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「春誇!!」 「ん? 姫羅! ここか!?」  足音がどんどん近づいて来て、私の閉じ込められている部屋の前でピタリと止まる 「姫羅!?」 「春誇!」  座り込んでいた窓際から立ち上がってドアに駆け寄る 「なにやってんだよお前は!?」 「うるさいわねえ! ドアが開かなくなったんだから仕方ないでしょ!!」  怒鳴る春誇に負けじと私も言い返すと、彼は『開かない?』と言ってドアノブをガチャガチャ回してドアを開けようとする 「ほんとだ、開かないな…」 「私がこんな埃っぽいところでサボってるとでも思ったの? 言っとくけどね、私は埃っぽいのと静かなのと寒いのが大っ嫌いなの!」  ここはパーフェクトでその条件を満たしてるわ 「はいはい… ちょっとドアから離れてろ」  そう言われて大人しく後ろに下がる 「いいか?」 「うん」  私の返事を聞くと、春誇は『せーーのっ!』と勢いをつけてドアに体当たりし始めた!      ドンッ!      ドンッ!      ドンッ!      バーーン!  ドアが軋むような音がして、勢いよく扉が開く 「姫羅! 大丈夫か!?」 「…うん、平気 ……てかドア完全に壊したわよあんた」  心配そうな顔で部屋に飛び込んで来た春誇  その春誇が入って来たドアは金具のところが壊れて使い物にならなくなっている  ったく私が壊すの我慢してたのに 「あ… じゃなくて! たく心配かけるな!! 迷子探して自分が迷子になってどうすんだ!? こういうのを『ミイラとりがミイラになった』って言うんだぞ」  一瞬しまったって顔をするけど、春誇はすぐに気を取り直して私を叱り始める
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