春誇's Birthday

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 姫羅はあの部屋から出たばかりの時体中埃まみれで不機嫌になり、前日から泊まり込みで準備していた人からシャンプーやボディソープを借りてシャワールームでシャワーを浴びていた 「あ、そういや炎たち帰って来てるかな?」  今度はたしかグアムに行ってたっけ… 「帰って来てるわよ」 「連絡あったのか?」 「……そう、ね 前々から」  前々から?  姫羅の言葉に首をかしげているうちに家に到着する 「ん?」  なんか…いつもと違う 「どうかしたんですか?春誇さん」 「い、や…なんでもない」  なんとも言えない違和感を感じながらも、鍵を開けて扉を開く……と パンッ! パンッ! パンッ! 『春誇、お誕生日おめでとう~!』 「え!!?」  扉を開いた途端、電気がついてパンッ!という破裂音と共に紙吹雪やテープが飛んで来る  ビックリし過ぎて固まっていると、彩姉や蘭、南に明久、伊庭先輩や詩音までが勢揃いで俺にお祝いの言葉をかけてくれる 「え、あ…今日って、俺の誕生日だっけ?」 「何言ってんのよバカ春誇」 「姫羅さん! 春誇さん、お誕生日おめでとうございます」 「む~… おめでと春誇」  紫都留さんや姫羅も笑いながら俺にお祝いの言葉をかけてくれて、靴を脱いで家に入るよう促す  この場で俺だけはパニック状態で上手く状況を理解出来ない  ただ皆が俺の誕生日を覚えてくれてて祝ってくれてるというのだけは分かった 「お兄ちゃん早く早く! 皆でお部屋の飾り付けやったんだよ!!」  蘭が俺の手を引いてリビングへ導く  扉を開けるとそこは朝までのきちんと片付けられたリビングではなく、明るく飾り付けされた賑やかな空間へと変わっている
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