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テーブルには温かな湯気を発てる料理がところ狭しと並んでいて、その中心にはろうそくが立ったケーキが用意されている
「どうですか春誇くん?」
謙一兄さんが俺に感想をたずねる
「はい…凄いです……
皆、ありがとうな」
扉のところに並んで俺の様子を伺っていた皆がホッとしたような笑顔を浮かべる
「姫羅ちゃんの発案なんだぞこれ」
「え?」
「ま、雅彦!
言わないでって言ったじゃないの!!」
雅彦の言葉に姫羅が顔を真っ赤にして怒鳴る
「まあまあ姫羅さん…
女の子たちでお茶に行った時、彩女さんからもうすぐ春誇さんの誕生日だって聞いて、姫羅さんが『誕生会やろう!』っておっしゃったんですよ」
うぅ…と唸る姫羅を宥めて、紫都留さんが詳しく説明してくれる
「で、メンバー集めてる内にどうせなら皆で手作りの誕生会開いて驚かせてやろうってことになって、二人に春誇連れ出してもらってその間に準備してたのよ」
彩姉が更に補足説明してくれる
それで朝早くから姫羅が…
「おい、早く飯食おーぜ
俺腹減った~~…」
「あんたね~」
「でも私もお腹すいたです
冷めないうちに早く食べよーです」
皆が部屋に入って来てテーブルの回りに並ぶ
「ほら春誇」
「おう」
俺もテーブルに向かいろうそくの火を一気に吹き消す
18本のろうそくの火は全て消え、皆から拍手とおめでとうの声が響く
「ほら、これは俺から
こっちは今日来れなかった涼と紅と千尋のな」
雅彦が用意していたプレゼントを渡してくれる
「あ、ありがとな雅彦」
雅彦がプレゼントを渡したのを合図に、皆がプレゼントを渡し始める
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