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そういえば地元の駅には最近改札がついてたな。
今日は近所のスーパーマーケットは冷凍食品が割引の日だった。
自分の意に反して、関係ないことが次々に頭にわいて出てくる。
考えだすと体も止まってしまう。
いかん、いかん。早く出掛けてしまわなければ。
そう思い、体に言い聞かせて動きだすのだが、ふとまた関係ないことを考えだしてしまう。
もしかしたらこれが現実逃避ということなのだろうか。
社会から離脱し、自らそれとの壁を作り孤立し、酒や趣味に没頭しそれを考える余地を頭に与えずに自分の世界に入り込む。
そんな行動が現実逃避だとばかり思っていた。
しかし、人間限界まで追い詰められると考えようとしても別の思考が無理矢理邪魔しようとしてくる。
これが本当の現実逃避なのか。
初めて襲われた不思議な感覚と、改めて知った事実に僕は何だか恍惚感を感じずにはいられなかった。
生きていればさまざまな発見があるもんなんだな、つくづく思い知らされる。
恍惚感は僕の体に入った無駄な力を取りのぞいてくれたのか、体が軽くなった気がした。
同時に気持ちも軽くなった気がした。
今しかない。
そう思い僕は玄関に足を運んだ。
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