0人が本棚に入れています
本棚に追加
駅に着き、電車に乗るまで僕は無意識だった。
気が付くと電車に揺られている自分がいた。
我に返った僕は慌てて購入した切符と、行き先をアナウンスで確認する。
『次はぁ……。次はぁ……。お下りの際は足元に………。』
大丈夫。行き先は合っているようだ。
ほっと一息つくと僕は意外と冷静に窓から覗く景色を堪能することができた。
次々と流れていく景色はいつの間にか夏の爽やかな装いに変わり始め、とても色鮮やかだった。
もうすぐ夏なんだなぁ。
今日は電車に乗っている女性も蒸し暑さからか、露出が多くなっている。
卸したてであろうブラウスは、ノリがかっていて凛と襟を立てている。
そこから覗く女性の肌は妖艶というよりは、爽やかさを僕に感じさせた。
最初のコメントを投稿しよう!