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一人暮らしのアパートに帰る…
目の前に広がる真っ暗な世界。
「おかえり」なんて言葉は当然聞こえない。
バッグをソファに放り投げ、ネクタイを緩める。
上着を脱ぎ捨てシャツのボタンを一つ一つ外していく。
それをジッと見つめている君…
何も話しかけてくれない君だけど、心の中では「おかえり」と暖かく言ってくれている。
そして、いつものようにボクが上着を脱ぎ終えるのを静かに待っている。
上半身が裸になると、ボクは君の体をそっと抱き寄せた…
君はされるがままにボクに引き寄せられ、体にそっとキスをする…
君は唇をそっと、ボクの体を滑らせる…
ボクはヒンヤリした君の唇に、少しビクッと体を動かしてしまう。
君はいつもイタズラな目でボクを見ているんだろう…
何も言わずにボクを待っている君も…
君の濡れた唇も…
君の存在も…
仕事で疲れたボクの心と体を癒してくれる…
君がボクをただひたすらに癒してくれるから…
ボクはまた頑張れる。
君さえいれば、明日も、明後日も…ずっと…ずっと頑張れる…
君はボクだけを癒してくれる…
ボクは君じゃなきゃダメなんだ…
バンテリン…
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