僕の天使

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あれはいつのことだっただろう。もう半年も前だったかも知れない。瑛奈(えな)が僕の布団の上で言った寝言に驚いた日は… 瑛奈「徹……ごめんね。あたしとは結婚なんて絶対できないょ。だって、あたし死んじゃうもん。」 あまりに突然で、慌てて瑛奈を起こして、問いただした。 瑛奈「実はね、あたし心臓病を持ってるの。生まれた時からずっと、一生付きまとう嫌~な病気なんだってさぁ。」 徹「は?ずっと元気だったじゃん。えっちしたって、心臓なんともないんだから、大丈夫じゃない?」 …なんて、強がりを見せたけど、瑛奈にはすべてお見通しだったっけ…。 瑛奈「また強がっちゃって、ホントは不安なくせにぃ~。生まれた時から言われてるの。人生25年ですょ、って。だから、好きなことしかしてない。自由奔放に自己中心的な生活しかしてないの。」 それを聞いてから、よくよく考えてみればたしかに、彼女を自由人だなぁ。と思ったことが何回かあったことに気付いた。それから、どんな夢を見ていたのか聞いてみた。 瑛奈「徹にプロポーズされる夢!でも…断っちゃった。…ハハハ」
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