恋模様

僕の天使

徹「あの～、なんかあったんすか？」

通交人「飲酒運転の車が歩道に突っ込んで、そこにいた女性が意識不明の重体だって。容疑者はさっき逮捕されたけど。」

本気で心臓が止まるかと思った。まさか、このまま二度と瑛奈に会えなくなるなんて思ってなかった。

すぐ瑛奈に電話した。

…出ない。

普段なら、３回コールする前に必ず出るのに。

心配になって、近くの大きな病院に行った。瑛奈がいつも通院しているところ。公園の近所だから、絶対にそこだと思った。

慌ててナースステーションに駆け寄った。

徹「あの…、平内瑛奈が来てなぃですか!?」

ナース「平内さんのご家族の方ですね？それなら早くオペ室に。」

オペ室ゎ『手術中』とライトが点いていた。やっぱり、あの事故の被害者は瑛奈だった。僕はただ呆然と赤く光るライトを見ていた。

「…徹くん？」

急に呼ばれて振り向くと、そこには瑛奈の両親が立っていた。