怖 っ !

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  三本足のリカちゃん           ある女性が 公衆トイレに入った。   用を終わった後、 汚物入れの横に リカちゃん人形が 置いてあった。     何でこんな所にと思い 持ち上げてみた。   服がかなり汚れて いたので可哀相にと 思い手で拭いて あげると なにか、 違和感があった。       よく見ると、 足が三本あった。   お尻のところから 他の足とは質感の違う 肉色の三本目の足が あった。     ビックリして 放り投げると、三本目 の足で立上り。。。 こっちを見て、 抑揚の無い機械的な、 そうリカチャン電話で 流れるあの声で           「わたしリカちゃん。  呪われているの。  わたしリカちゃん。  呪われているの。」         壊れたみたいに なんども繰り返し しゃべっていた。   あまりの怖さに そのトイレから 逃げるように とび出し家に帰った   耳障りなその声は 家に帰っても いつまでも聞こえ、   怖さのあまり、 近くにあった ボールペンで耳を 突き鼓膜を破った。       そして、彼女は 病院に運ばれたが 鼓膜は治らず 耳が聞こえるようには ならなかった。       しかし、  あの声はいつまでも 聞こえ続け彼女は 精神病院へ そのまま行ったという     そして、三本足の リカちゃんは 何処かのトイレで 次の犠牲者を待っている
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