別れ……

1/1
前へ
/29ページ
次へ

別れ……

「愛里。これで安心だな。」 「うん。」 「さぁ、帰ろう…。愛里[?]」 愛里は下を向いて黙っていた。その時涙が一粒落ちた。 「愛里[?]泣いてるのか[?]」 愛里は涙を拭いて精一杯の笑顔で笑った。 「……あのね……もうあの家には帰れないの……。」 「えっ[?]」 「もうさようならなの………。」 「なんでだよ❗一緒になんで帰れないんだよ❗」 俺は涙をこらえながら、言った。 「おきてなの❗そりゃあ私も翼君とは別れたくないよ❗でも、仕方ない事なの❗おきてだから……。」 「………くそっ❗」 「今まで黙っててごめんね。」 「…………。どうしても無理なのか[?]」 愛里は黙って首を縦に振った。 俺は走った。神のところに向かった。 「神様。お願いです。愛里を愛里を人間にしてください。」 「本人はそれを望んでいるのですか[?]」 「わかりません……。」 そしたら、愛里が来た。 「お願いします。私を人間にして下さい。」 「それであなたは後悔しませんか[?]」 「はい。」 その時の愛里の目は真っすぐな目をしていた。迷いが全くなかった。 「わかりました。」 そして、愛里が光に包まれて愛里は人間になった。 「愛里…。」 「翼……。」 そして、二人は抱き合った。 「家に帰ろう。」 「うん。」 妹も人間にしてもらって、一緒に帰った。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加