異変

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ちょっと感動した。先輩の思いやりのある言葉に。 長年住宅営業として、活躍している、普段見えない部分を垣間見た気がした。 『ありがとうございます。病院に行って来ます。何かあったら、携帯に連絡ください。』と言った。 『お前は、馬鹿か?病院では電源切らなきゃ駄目だろう。』と常識あることを先輩が語った。 『そうですね。すみませんが、宜しくお願いいたします。』 私は、先輩に仕事を任せ、病院に向った。 大学病院は、仕事場から、近く、車で数分のところにあった。 病院に着き、受付を済ませ、待合い席で、名前を呼ばれるのを待った。待ち時間が長く、私は、寝てしまっていた。 目が覚め、回りを確認すると、私より遅く受付した人の姿がなかった。 受付に行き、 『名前呼ばれました?』と確認すると、 『あ~。何回もお呼びしましたよ。次にお呼びしますので、お待ちくださいね。』と言われ、待合い席に戻った。 時計を見ると、待合い席に座ってから、既に二時間が経過していた。
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