9人が本棚に入れています
本棚に追加
/51ページ
マスターが持って来てくれるまで間、准は、店の中を見て回ることにした。
『何か増えてるかなぁ!?』
と期待を持ちつつ、店の中を歩く。そして、准の目に入ってくるモノは、今まで店に無かったモノばかり。
といぅことで、じっくりと見て回っていると、視界に入ってくるのは、不思議なモノばかりである。
どこかの民族衣装や楽器、食べられなさそうな果物、不気味な箱・・・・・・全部、何処から入手してきたのやら。
毎月のように、店に足を運んでいる准ではあるが、いまだに、その方法は分からない。というか、知りたくないのかもしれない。
まぁ、はっきり言えることは、マスターはそのことを知っているということだ。
そんなモノたちを見ながら
『あっっ!また、新種のモノだ!!』
と幼い子供のようにウキウキワクワクしている准のもとへ、マスターが戻って来た。
「准ちゃぁん、ハイ、どぅぞ♪これで、いい?」
「うん!!バッチリ☆★いつも、ありがとね!」
「准ちゃんにそんな笑顔で言われたら、マスター壊れちゃぅ♪[笑]」
「[笑]大袈裟やって!冗談は、ピカイチゃなぁ!![笑]」
と二人で笑い合っている中、何かの音がかすかに聞こえてきた。
ジャララ・・・ジャララ・・・ズギャーン
「・・・何の音??」
とマスターがポツリと呟いた。
その言葉が聞こえたらしく、准が、耳を澄ます。
すると、准が
「ごっごめん!!今のあたしの携帯の音!!」
と言い、慌ててポケットから携帯を取り出し、メールを読む。
それを見てマスターは
「・・・准ちゃん、変な趣味してるわねぇ」
と不思議そうに言った。
「マスター、これは、あたしの趣味じゃなぃって!優希と龍二がこの音がいいって言うから・・」
と准は空かさず返した。
それを聞き、マスターは
『あぁ!なるほど!』というような顔をして、納得したようだったが、
「でも、毎回、毎回この音だと、友達に何か言われない??」
と心配そうに言う。
それに対し准は、
「大丈夫、大丈夫!!この音が鳴るのは、部員からの時だけだし、友達と居る時は、マナーにしてるから」
とあっけらかんとして返したので、
「いちいち大変ねぇ」
とちょっと安心(?)、感心したよぅにマスターは言った。
「御呼びだし来たんで、そろそろ帰るゎ!!またね、マスター★☆」
「えぇ。今回も気をつけてね!!」
と別れを告げ、准はマスターの店を後にした。
最初のコメントを投稿しよう!