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マスターと別れた准は、足早に部室へと向かっていた。
いつもなら、マスターの店で、もっとのんびりできたはずなのだが、さっき届いた良平のメールに
<准、標的について、とても気になる内容を見つけたので、できるだけ早く帰って来て下さい!!>
と書いてあったからである。
准は、前々から、茜には何かあるような気がしていたみたいだが、何の証拠もないので、標的にはしてこなかった。いや、できなかったと言うほうが適切か。
だが、今回、准といい、良平といい、なぜか茜についての情報が流れ出している。
今まで、こんなことは一度もなかったのに。何故、今になって流れるようになったのか。
准には、そこが不可解で、モヤモヤとした気持ちが心から離れないのである。
そんなことを考えながら走っていたのだが、約十分あまりで、准は、部室に着いた。
そして、すぐさま、三人のもと、いや、良平のもとへと走っていった。
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