9人が本棚に入れています
本棚に追加
准が走って行くと、龍二が
「おう、准、思ったより、早かったじゃねぇか!!」
と少し驚き気味に言った。それに対し准は、
「まぁね!!」
と一言、息切れしながらも答えた。
その後、大きく深呼吸をして、呼吸を整えてから
「良平、メールの件だけど・・・」
と話しを切り出した。
「はい、はい。分かってすよ!!で、ちょっと、これを見て下さい」
と言われ、准は、良平がいじっている、パソコンの画面を覗き込んだ。
すると、そこには、
《内部を調べる者、我への裏切りとみなす。その者を生かしては、ナラヌ。外部に漏らされる前に・・・。その者の正体は、すでに掴めたり。我、信ずる者No.4・・・すぐに捕まえるべし。》
と書いてあった。
優希と龍二は、顔をしかめて、『意味不明』と言わんばかりの顔をしているが、准は、
「そういうことか・・・。イッチーは裏切ったのか・・・。」
と呟き、納得して、スッキリしたような顔をしていた。
「准には、すぐに分かったようですね!!まぁ、優希と龍二に分からないのも無理ないでしょう。市原君については、あまり詳しく話していませんから」
と良平が言った。
最初のコメントを投稿しよう!