第三章:茜の正体

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准が走って行くと、龍二が 「おう、准、思ったより、早かったじゃねぇか!!」 と少し驚き気味に言った。それに対し准は、 「まぁね!!」 と一言、息切れしながらも答えた。 その後、大きく深呼吸をして、呼吸を整えてから 「良平、メールの件だけど・・・」 と話しを切り出した。 「はい、はい。分かってすよ!!で、ちょっと、これを見て下さい」 と言われ、准は、良平がいじっている、パソコンの画面を覗き込んだ。 すると、そこには、 《内部を調べる者、我への裏切りとみなす。その者を生かしては、ナラヌ。外部に漏らされる前に・・・。その者の正体は、すでに掴めたり。我、信ずる者No.4・・・すぐに捕まえるべし。》 と書いてあった。 優希と龍二は、顔をしかめて、『意味不明』と言わんばかりの顔をしているが、准は、 「そういうことか・・・。イッチーは裏切ったのか・・・。」 と呟き、納得して、スッキリしたような顔をしていた。 「准には、すぐに分かったようですね!!まぁ、優希と龍二に分からないのも無理ないでしょう。市原君については、あまり詳しく話していませんから」 と良平が言った。
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