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優希と龍二の二人は、いつものように学校生活を送っていた。
「でさ、この間、のぎTがさぁ・・・・・・・」
「うそっっ!!マジ!?ありえねぇ!!ありえんすぎて笑けるし!!」
など、友達と楽しく談話している。
その時、委員長である、茜が教室へと戻ってきた。
龍二と優希は、茜を気にしつつも、いつもどうりに振る舞う。
「あっくん、お帰り♪先生、何か言ってた??」
「今日中に、このプリント、全部整理してくれやと。いつもいつも、面倒なもの押し付けやがって!!!ユッキー、悪いけど、今日も・・・お願いしていい??」
「当然☆★」
と言い、いつもどうり手伝いだす。
まぁ、元々、こんな感じで過ごしてきた優希にとっては、3つのルールは、へでもないのかもしれないが。
まぁ、それはさておき・・・・・
優希は、いきなりにも茜に問い掛ける。
「ねぇ、あっくん、俺っちの部に入ってみない??」
その、ズバッと的を射るような質問を優希が言ったのを耳にして、龍二はヒヤヒヤして、居たたまれないでいる。
『オイオイ(汗)いくらなんでも、突然すぎる・・・ってか、単刀直入すぎるだろ!!展開早すぎっっ!!!』
と思いつつも、そんなこともを言えるはずもなく、困る、いや、我慢するしか道がなかった。
龍二がそんなこんなで自分と闘っている間も、優希と茜の話、いや、討論(?)は、淡々と続く。
「なんでわいなのさ?」
と不思議な顔で茜が聞き返す。
「あっくんが入ってくれたら、もっと楽しぃ~く部活生活が送れるだろうな・・・と思って!!」
この優希の発言は、部のためなのであろうか・・・・・??
まぁ、多分、本音であろうが。
優希の言葉を聞いた茜は、少し嬉しそうに笑いながら
「ユッキーらしい発言やね★☆」
と言った。
そんな二人の討論会の様子を見て、龍二は、胸をなでおろすのであった。
そんなこんなで、『優希&茜の討論会』は、約一時間もの間、行われた。
しかし、途中で、別の話にそれたため、『茜を部に入れる』ということは、スッカリ忘れ去られ、茜の口から『Yes』という言葉を聞くことは、無かった。
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