第四章:接触と仕事

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優希と龍二の二人は、いつものように学校生活を送っていた。 「でさ、この間、のぎTがさぁ・・・・・・・」 「うそっっ!!マジ!?ありえねぇ!!ありえんすぎて笑けるし!!」 など、友達と楽しく談話している。 その時、委員長である、茜が教室へと戻ってきた。 龍二と優希は、茜を気にしつつも、いつもどうりに振る舞う。 「あっくん、お帰り♪先生、何か言ってた??」 「今日中に、このプリント、全部整理してくれやと。いつもいつも、面倒なもの押し付けやがって!!!ユッキー、悪いけど、今日も・・・お願いしていい??」 「当然☆★」 と言い、いつもどうり手伝いだす。 まぁ、元々、こんな感じで過ごしてきた優希にとっては、3つのルールは、へでもないのかもしれないが。 まぁ、それはさておき・・・・・ 優希は、いきなりにも茜に問い掛ける。 「ねぇ、あっくん、俺っちの部に入ってみない??」 その、ズバッと的を射るような質問を優希が言ったのを耳にして、龍二はヒヤヒヤして、居たたまれないでいる。 『オイオイ(汗)いくらなんでも、突然すぎる・・・ってか、単刀直入すぎるだろ!!展開早すぎっっ!!!』 と思いつつも、そんなこともを言えるはずもなく、困る、いや、我慢するしか道がなかった。 龍二がそんなこんなで自分と闘っている間も、優希と茜の話、いや、討論(?)は、淡々と続く。 「なんでわいなのさ?」 と不思議な顔で茜が聞き返す。 「あっくんが入ってくれたら、もっと楽しぃ~く部活生活が送れるだろうな・・・と思って!!」 この優希の発言は、部のためなのであろうか・・・・・?? まぁ、多分、本音であろうが。 優希の言葉を聞いた茜は、少し嬉しそうに笑いながら 「ユッキーらしい発言やね★☆」 と言った。 そんな二人の討論会の様子を見て、龍二は、胸をなでおろすのであった。 そんなこんなで、『優希&茜の討論会』は、約一時間もの間、行われた。 しかし、途中で、別の話にそれたため、『茜を部に入れる』ということは、スッカリ忘れ去られ、茜の口から『Yes』という言葉を聞くことは、無かった。
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