アタシの事

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アタシは保育の専門学校へ進学したかった、と書いたが‥結局別の保育専門学校へ入学したあげく3ヶ月で中退。 セ○ンイレ○ンのバイト、洋服屋を経て、ある小さなスーパーでバイトを始めた。 朝は8時に店を開け品出し、途中で近所の保育園へ配達、戻って品出し。 午後に一度家に帰って夕方から12時の閉店までまた出勤。休みは月曜のみ。 正直楽しかった。 時々『トイレ行きまーす』と言って、トイレにタバコを吸いに行ったりはしたが、真面目に働いていたと思う。 そんな中、地元の保育園で夕方数時間だけのアルバイトの募集が出ているのを見つけた。 張り切って応募するも、『アナタが働いているスーパーのお子さん二人がうちの保育園に通っているから、他のお母さん方からアナタがひいきするんじゃないかと言われたら困るので、申し訳ないんだけど‥』と、アッサリ落ちてしまった。 その話を社長のお嫁さん(店長)にしたところ、『だったらウチの二人のベビーシッターやってよ』と‥。 店長は、旦那さん(社長の息子)がやっているお好み焼きの店の手伝いで、週末の夜は遅いらしくちょうどベビーシッターを探していたらしい。 ‥なんてラッキー。 結局、週末の夜はベビーシッター、他の日は毎日相変わらずスーパーと言う生活を約2年していた。 花火大会、クリスマス、年越し‥殆ど全てのイベント事(何と成人式まで)をバイトで過ごしていたが、それはそれで充実していた。 何より休み前日の日曜日、店を閉めた足でチャリを飛ばしてビデオ屋へ向かい、10本程ビデオを借りて家に帰る。風呂に入ってスッキリした後で一人ビデオ鑑賞会‥手にはファンタグレープ‥至福の一時。 一時期『シ○マン』なるゲームにハマり、毎晩マイクで奴に話し掛けていた。奴との別れの日、アタシは一人泣いた。 今でも忘れられない思い出。 (暗いとか言わないで下さい‥自覚してます)
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