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そんなアタシも仕事を変えようと決心。
理由は覚えていない。
有○町にあるデパートの7階、輸入雑貨の店でバイトを始めたアタシは、その頃初めて『あ、アタシって東京の人だったのね』と実感した。
アタシが扱っていたのは、アロマオイル、リラクゼーショングッズ、バスグッズ‥。
この仕事は、今でもできるならまたやりたい。
基本ラッピングをするのが大好きだったし、ディスプレイ用にラッピングしたセットをお客サンが買ってくれた時の喜びは癖になりそうだった。
基本うちの店はオリジナル物と主にヨーロッパからの輸入物だったが、値段がとにかく大人だった。
それでも場所柄もあり、昼間はリッチな奥様、夕方過ぎになると上品なおじ様と若い綺麗なお姉様、週末はカップルやOLさん‥。
下町育ちなアタシでも、あの高級な感じに心地良ささえ感じていたが、唯一慣れなかったのは‥いつもランチに行っていた喫茶店で隣り合わせる女性達‥隣のデパートの化粧品売り場のお姉様方。
匂いもきついが、話の内容がまたきつかった‥アタシは当日まだ20歳になりたてだったので、『女の人って‥こわい。』とよく思っていた。
(アタシは純粋な子だったんです)
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