愛ノ唄

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「触らさない触らさない、からさ、」 委員長がニヤリと笑う。光るメガネで目が見えないのが怖い。 「から…?」 「衣裳作っていい?」 衣裳? 「衣裳って…Tシャツにジーンズでいいんですけど」 「だめだよぉ!晴れ舞台なんだから。私服作るの得意なんだよ。大丈夫、派手にはしない」 不安だ…。だってこうやって話している間にもどんどんとスカート丈は短くなっていってるんですけど。 「ほら私委員会あるからって仕事貰ってないし、けっこうヒマなの。受験もないし」 「はぁ…」 「ね、いいでしょ。シンプルなのにするし意見も聞くから」 意見…絶対に茜には聞かないで下さい。 ミニスカとかになるから。 「それじゃそうゆう事で!」 ぽん、と肩を叩かれる。 いつのまにかスカートは膝上15㎝になっていた。  
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