愛ノ唄

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「蜜ぅ~」 半泣きの茜が抱き着いてくる。短くされたスカートからは…うん、男の子だもんね、って感じの脚が覗いていた。 当日は黒いハイソックスを履く予定なのだが、あいにくまだ用意されていないみたいだ。 よしよしと茜を撫でてやる。 「蜜、脚キレイだね。剃った?」 んなわけねーだろ! 頭を撫でていた手でそのままギリギリと締め付けてやった。 「蜜、今日の練習ー…」 「蜜人!うわ、かっわいー」 後ろから、茜より少し低い声が聞こえた。 隣のクラスから来た貴教だ。 「なんか用?」 茜、顔に「帰れ邪魔すんな」って書いてあるぞ! あー…そう言えば貴教に、茜と組んで出る事話してなかったかも。  
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