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「どしたの、貴教」
「あ、ライブで体育館使う時間を申請しろって生徒会長さんが…」
ああ、そういえば会長がそんなこと言ってたな。
「わかった、すぐ行く。茜、20分でいいんだよな?」
ライブではコピー曲を2曲、オリジナル曲を1曲やる予定だ。
茜が頷いたのを確認し、貴教と一緒に教室を出た。
「貴教のクラスはお化け屋敷だったっけ?」
そこらにダンボールやガムテープが散乱する廊下を、ゴミを避けながら歩く。
「あ、うん。後はバスケ部の出し物が少し。スリーポイント連続で10本できたら商品が貰えるっていう…」
なぜか貴教はほんのりと頬を赤らめ、視線を反らしながら歩く。
鈍感な俺は、そんなにメイド服の自分は見苦しいのかな、なんて思ってたが。
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