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その後も、やれメニュー表を作れだ、ウエストが細くて羨ましいだ、猫耳作るだ、といろいろ振り回された。
気付くともう夕方で、女子から解放されるころには、また茜を見失っていた。
「まーたいなくなったし…」
まあいいや、と直接そのまま生徒会室に向かう。
パンフレットは生徒会が作っている。今日までに、変更がある場合もない場合も、確認にいかなければならないのだ。
「失礼しまーす…」
カロカロ…と生徒会室の扉を開ける。
ほとんどが昼休みにすませたからか、人気はなかった。
「はーい?」
一番奥の席の、高く積まれた書類の奥から返事が響く。
「すごい量の書類っすね…生徒会長」
「でっしょ~?蜜くんちょっと手伝ってよ」
ひょい、と顔を出すのは生徒会長の大千歳史織さんだ。
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