轢き子さん

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曇り空でどんよりしていた日です。友達と一緒に帰っているとふだん人がいない河原に人がいました。目をよく凝らして見ると女の人でした。でも服はひどく汚れていてボロボロなのです。「あの人何かもってない?」っと友人が言いました。女の人が持ってるものが草むらから少し見えて「本当だ。人形みたいだな。でも大きいぞ?」少しづつ人形姿が草むらから見えてくると「あれ人形じゃないよな…人間?」そんな話をしといると女の人がこちらを向いて「わかっちゃった?」と言い物凄い速さでこちらに向かってきました。「捕まったら殺される、早く逃げろ」と友人言い学校の方へ逃げました。学校につき自分の教室に行くと同じクラスの友達が三人いました。今までの事を話ました。「それって轢き子さんじゃあない?」「捕まると次の人を捕まえるまで引きずり回すって言う?」「じゃあヤバイじゃん、俺達二人は見つかってるし。」「どちらかが殺されるまで追い掛け回されるよ…」「どうしたらい………おい…校庭の方見てみろよ…」「え?今は俺達しか残っているわけ…なんだよあいつ走ってくるぞ。」轢き子さんが物凄い速さで走ってきて壁を昇り始めました。「みんな隠れろ、早く。」そう言われてみんな隠れました。僕は教室の掃除用具入れに隠れました。しばらくするとぺた…ぺた…「わた…しのお…にん…ぎょう…どこ…どこなの?」僕の横を過ぎてすぐに「ゴン…ゴン…ゴン…」という音がしました。最初は何の音なのかわかりませんでしたが途中で「誰か捕まったんだ…」と思いました。恐る恐る覗いてみると…誰かが引きずられていました。「わた…しの…おにん…ぎょ…う…みつ…けた…」と言いながら階段を下っていきました。音がしなくなって用務員のおじさんよびに行き引きずられていた階段までいきましたが血の後がありませんでした…「夢でも見てたんじゃないの?」と言い帰って行きました。「おかしいなぁ、本当に見たんだけど…」次の日女の人を見た河原で引きずり回された死体が見つかり代わりに友人がいなくなりました。あなたの町にも日轢き子さんがくるかもしれませんね。
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