ことのはじまり
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ことのはじまり
朝。一般的なRPGなら、「おきなさい ゆうしゃ」とか母が起こしに来るかも知れないが、あいにく俺の母はそんな微妙な感じの優しさは持っていない。なので俺は一人で起き、朝飯を食べるため、一階へ下りる。そこでふと気付く。 「俺、今日誕生日だ…。」 べつにどうして欲しい訳でもないが、母は覚えているだろうか。薄情な親だが、「おめでとう」の一言くらい言ってくれるのだろうか?
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