1章ヴィジョン(プロローグ)

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最初に言う。 今この現実は楽しい。 楽しすぎる。 何をやってもいい。 決してみつからなければな。 俺か?俺はそんな悪いことはやってないぜ。 周りの人間は知らないが… 俺は章二(しょうじ)泰士(たいし)。自慢じゃないが普通にもてるし、喧嘩だって負けたことはない。 まあ、喧嘩した回数は聞かないでくれ。 俺は最近24になった。 大学は東大………… なわけないだろ。 俺が住んでるとこは東京の新宿だ。 だいたいは池袋や渋谷をグループでうろついている。 グループの仲間はショウと西(にし)と、ときどきマドカ。 ショウはおもしろい奴だ。 うるさいけどな。 西は関西から転勤で東京にきてる。親父さんが死んだけれど、まだ東京にいる。 最後に、マドカは可愛いが貧乏。今、親父さんが独立して、開発したものを一生懸命に宣伝しているようだ。 成功すれば、金持ちになる。と、マドカは信じている。 俺的には無理な気がするが…。 さて、今日は109にきている。いつものように。この次の週から俺は裏の世界で名が知れていくことを知らずに楽しんでいる。
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