間話【3】

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「………………」 チキチキチキチキ… 「思い残す事があったら5秒以内なら聞いてあげます」 ちょっとちょっと花子君! どうしたんだいきなりっ!! しかも短すぎっ!? 「先生の腐り切った人生なんか、5秒もあれば100回は語れます。 いいからここで死んで下さい。 本当にお願いします」 な、なんだい股から棒に! 「藪です。 もう本当に死んで下さい」 どうしたんだ!落ち着いて訳を話してくれ! 「なにがラブラブカップル1枚ですか。調子こいてんじゃないですよ。バリアフリーコースターってなんですか。適当こいてんじゃないですよ。誰が空前絶後のイケメンですか。ブルドッグみたいな顔の癖して。なんで主人公と医者がいきなりベッドインなんですか。医者は意味分からない方言使い出すし。 …以上を持って、先生にはドラム缶で行く深海の旅へご招待致します」 いやいやいやいやっ! 行きたくないからっ! 深海興味無いからっ! 間違え無く片道旅行になりそうだからっ! 「海なら食料には事欠きませんよ。 さあ、出発してください。 私は陸から笑顔で見ています」 待て待て待て待てっ! 殺すならせめて最後まで読んでからにしてくれっ! 「読む価値もありません。大体どこが秋の作品ですか。 最後に秋入れればいいってもんじゃ無いですよ?」 次だっ!次に秋ならではの感動的なイベントがあるんだ! そこまでは読んでくれ! きっと君は泣くから! 「もう既に泣きそうですが…別の意味で。 …仕方ありませんね。続きを読んであげるとしますか」
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