3章【別れ】

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「かんぱーい! 僕達は未成年だからジュースで乾杯さっ!真面目だろう?」 ノンフィクションです、よろしく 「待て姫~っ!この鼻メガネ男爵がさらってやるわ~っ!」 「きゃ~っ!裕平が鼻メガネ男爵になっちゃった! 助けて~お巡りさん~。べ●ータさん~」 「ちょっ…おまっ…!」 僕は慌てて鼻メガネを取った。 「ちゃちゃちゃちゃーん♪ さあ初めての共同作業、ケーキ入刀です」 「裕平、普通に食べようよ~。こんな小さいケーキ…」 「いやいや、ここは演出しなきゃ! えいっ!」 イチゴが真っ二つに切れた。 「さあ、プレゼント交換です!」 「私、プレゼントなんか持ってきてないよ?」 「じゃ、奈美のキッスでOKだよ」 「もう、バカぁ…」 照れてる奈美もソーキュート! 「あれ?もう朝だよ」 奈美が上ってくる太陽を見ながら呟く。 「本当だ。 そろそろ病院に戻ろうか」 奈美は少し寂しそうに頷いた。
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