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友情のカタチ
スイカが切られてしまうと知ったメロンは包むようにしてスイカに巻きついた。絡み合ったメロンは何重にもなっていた。
スイカ畑の所有者は絡み合ったメロンをほどこうとしたがなかなかほどけなかった。そしてスイカ畑の所有者はメロンごと切ってしまおうとハサミを手にした。
堅かったがなんとかスイカの表皮まで貫通した。しかしそれ以上はいかなかった。
スイカ畑の所有者はあきらめて帰ってしまった。
次の日畑には見たことのないほど大きな木が生えていた。それは昨日のメロンとスイカであることがわかった。メロンとスイカは挿し木のようになり大きな木になったのだ。
毎年その木にはおいしい実がなり、世間をわかせた。
どんなに力のないものでも力を合わせれば誰にも負けないものになる。そんなことを所有者や育て主に伝えた木であったのだ。
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