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暗い。
ここは一体どこだ………
そしてオレは……誰だ……
「…い……おい……!」
誰かがオレを呼んでいる……
「おい!……起きろ!起きろってば!!」
明るい……
「ん……」
気が付いたらオレはどこだかわからないベッドの上に横たわっていた。
「やっと起きたか!外傷はみえないようだから大丈夫だとは思うけど……」
そして隣には、元気の良さそうな20代前半くらいの女性が座っていた。
「こっここは……ここはどこなんだ……」
「ん?ここは水の都ウォルクさ」
水の都……?
「オレは……どうしてここへ…?」
「あぁそれはあんたが街の入り口に倒れていたもんだから慌てて私が家の中に運びこんだのさ。いやぁ買い物から帰って来てた後だったからびっくりしちゃったよ」
女性は笑いながらそう言った
「倒れてた……」
オレはそう呟いた。何も思い出せないのだ。何故ここにいるのか……
「そういや自己紹介がまだだったね。私はリーネあんたは?」
「カイ」
「へぇ。カイか!!良い名前だねぇ」
何も知らないはずなのに……唯一名前だけがわかった……
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