おバカなアタシの日常

パフォーマー

10代の頃、約2年程ファミマの店員をしていた事がある。コンビニの店員というのは、アタシみたいに、人間ウォッチングが好きな人には、恰好の職業である。実に様々な人種が現れ、まさしく人種のるつぼなのである。まず、毎日平日の昼過ぎに必ず現れ、喧嘩を売りに来るヤンキー風の男。いつも、「テメェ殺すぞっ」「殴られてぇか、コラっ」と暴言を吐く。アタシは、決して彼に恨みを買うような行為をした事が無い。普通にコンビニの店員と客の会話しかしていないはずだ。なのに、何故こんなにボロクソ言われるのかと悩んだ時期もある。後日、奴は、店の近所のシャブ中の美容師であるという事が判明した。確かに目付きがおかしかった。あんな人に髪切られる人は、かわいそうだ。くわばらくわばら。次に毎日、夕方5時頃、必ず現れる豆乳おばさん。いつも、豆乳を1本購入し、店内のレジ前で飲んで帰っていくのである。店員としては、何か一言、言った方が。と思ったが、別に危害を加える訳では、ないので皆、黙認していた。次に、毎日、一日に4、5回現れ、毎回、1個30円の梅干しを大量に買い込んで行くギャル系の女性。店員の間では、彼女の事を梅干し女とあだ名で呼んでいた。似たような人種で、昼に現れ、毎日牛すき丼を買いに来る牛すき丼女というのもいた。次に毎日愚痴を言いに来るニート風のオヤジや、何度断っても、毎日電話番号を聞きに来る飲食店店員の男。あげたらキリないので、この位にしておくが、アタシは、このような人達をパフォーマーと呼んでいる。今日もどこかにパフォーマーが出没しているだろう。そして、パフォーマー達よ、どんどんアタシにネタを提供してくれ。