3,母の遺言。

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「由里ちゃん…ごめんね、あなたを残して…まだ私は行きたくないのに…おいていくなんて…あなたの言う通りまだ、あなたの卒業式、成人式、結婚式、孫…親であるものが果たす役目をせずにいくなんて…なさけないわ……ごめんね…ごめんね…由里…。貴方をまだまだ…支えてあげなきゃならないのに…だめね…」        何言ってるの…お母さん…そんな事もういいから…お願いだからもっと生きてと私は心の中でそう思いながら、母の話に耳を再び傾けた…             「由里…日本一ちゃんと天国からみてるから…あと色んな事も…ちゃんと傍に来てみにくるからね…安心しててね…そして蓮くんと仲良くして幸せになるのょ……それから……お父さんをよろしくね…ああ見えても寂しがりなんだから…由里…私の机の奥に宝石箱みたいなものがあるの…その中に…は…ペア…の…ペンダントがあるの…それをあなたにあげようと…して…た…もの…なの…で…それは代々…私の…家の…母から…受け…つい…だ…もの…なの…、貴方が一番大切な人に片方を送りなさい…きっと貴方と貴方の大切な相手を守ってくれるから…そして…自分に本当に危機が迫ったとき…こう言いなさい……アルテナ…と…これは私もわからないのだけど…これも母に教えてもらった言葉なの…私は使えばよかったのに…使えずじまいで…きっとなにか奇跡が起きるって聞いたわ…だから貴方は私より長く生きるのよ……」 と母は言った…そして…     「生まれて来てくれて…ありがとう…貴方は私の誇りに思う世界一自慢娘ょ…」         と笑顔を私に見せてくれた…  そして母はその場にいたガード達に由里を頼むと話していると、父がやっと戻ってきて悲惨な光景に、口が空いたまま、人形のようにかたまったが、すぐに母にかけより、母の最後に間に合った。
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