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「章人…‥あのね‥…‥」
どんどん不安がつのっていく
「あなたは‥あなたの体ではもう野球はできないの‥…」
『…‥……え?』
頭が混乱する
「あなたの体は生まれつき弱かったの…‥それで無理したから倒れたの‥…‥」
意味がわからなかった
『弱い?じゃあ強くなるよ!!野球をもっと頑張って強く‥…』
「章人!!!…‥」
完全にパニクっていた
何が何だかわからなくなっていた「…‥これ以上野球をやったら命の保証はないって‥…だからお願い‥…安静にしてて…‥…」
お母さんは号泣していた…‥
お父さんを交通事故で無くして以来自分だけは大切にしてくれたから‥…もう失いたくなかったんだろう…‥…
三日後…‥6月24日大会まであと8日‥…
まだ諦めきれない自分がいた…
何としても大会だけは出たかった例え命を失っても…‥…
『…‥…………‥…』
「…‥…‥‥……」
章人とお母さん…‥部屋は沈黙に包まれていた
『お母さん‥…』
「どうしたの?」
『俺達去年まですっごく野球弱かったんだぁ…‥でも去年強豪の〇×校に完敗したときとても悔しかったんだ‥…何で同じ中学生なのにこうも差があるんだろ??ってみんなそれからバカみたいに練習してさ…‥…俺もバカみたいに…‥でもそんなバカみたいに練習したおかげでうちはかなり強くなって郡でベスト4には入ってたんだょ準優勝とかもしてさあん時は打ち上げ楽しかったなぁ‥…みんな笑ってて…‥』
「章人…‥……」
『みんなバカで‥…』
涙が勝手に溢れてくる
『俺…‥俺野球がしたい‥…野球がしたいよぉ…‥!!!』
「章人‥…‥…」
『またみんなでバカやりたいよぉ…‥!!お母さん‥…俺…‥…俺何で野球やっちゃだめなの???』
「章人‥…‥」
『ねぇ教えて‥…‥』
お母さんは俺をギュッと抱きしめた…‥
「章人‥…ごめんね…‥…‥」
それから8日後とぅとぅ大会の日が来た
章人はスタンドに応援しに行くと医師に言ったが医師はあまり賛成しなかった‥…だけどお母さんがお願いしたおかげで応援に来れたもうすぐ始まる頃だった…‥
「章人‥…」
お母さんが差し出したのは野球のバッグだった。中身は着替えやグローブ…スパイクが入っていた。『これ…‥』
「行ってきなさい!!!」
そぅ言ってお母さんはニッコリ笑った
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